かにかまぼこ

瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

祈り


また、私の大切な人たちが悲しい思いをしています。

2016年のSMAP。そして、今回のTOKIO

どちらも私の人生において、かけがえのない大切な存在です。

今回のTOKIOの件は刑事事件の為、一括りにしてはいけないと思ってはいます。

ですが、どうしてこうやって私の大切な人たちが辛く悲しい思いをしなくてはいけないのか。



連日報道されている、TOKIO山口達也 強制わいせつ罪による事件。

最初の報道から一週間が過ぎましたが、未だに落ち着けないというのが今の私の現状です。

山口くんを、TOKIOを応援し始めてから約十年。人間に良くも悪くも絶対なんて無いとは分かっていました。だけど、TOKIOは大丈夫だと思っていた自分が居ました。

だからこそ私は今でも思います。「どうして?」と。



私にとってTOKIOは、今の自分がいる基礎をつくってくれた大切な存在です。

中学一年生の時、学校が嫌いで登校拒否をしていた私はその年の秋にTOKIOに出逢って沢山の勇気を貰い、少しずつですが学校に行く事が出来るようになりました。

ありきたりな言葉かもしれませんが、彼らに出逢わなければ今の自分は居ません。

今出逢えた大切な人たちにも出逢う事は無かったでしょう。



先週の山口くんの会見。そして、昨日の4人の会見。全てしっかりと拝見しました。

山口くんは憔悴しきっていて、私の知っている大好きな山口達也ではありませんでした。

綺麗な長い睫毛をもった目から沢山の大粒の涙を流して、今にも倒れてしまいそうな、そんな姿でした。

話せる限りの事件の経緯の説明を中心に、被害に遭われた方、ご家族の方々へ数えきれない程涙ながらに謝罪をして頭を下げていました。

そして一番話題になった「その時に自分の席があるならばTOKIOに戻れたら」という発言。

メンバー4人や周りは、時期尚早すぎる。反省してない。何を甘ったれた事を言っているんだ。そういった沢山の厳しい意見がありました。

しかし、私はそう思う事はありませんでした。では逆に、あの時に山口くんは何と言うべきだったのでしょうか。しっかりと発言の中に言っていました。「もし自分の席があるのならば」と。

戻る気が満々じゃないかという意見もありました。いいえ。既に復帰はほぼ諦めていたと思います。

事件に関しては庇う気は全くありません。

ですが、これだけは私は違うなと今でも思っています。



そして、昨日の4人での会見。

さすが茂くん。真っ直ぐにしっかりと応えていました。少しどう話したら良いのか分からなくなった時、隣から松岡が簡潔にまとめて話しをしていた姿もありました。

そんな松岡は、一番怒りと悔しさが隠しきれてなく、恐らく山口くんにも一番強く怒ったのではないかと思います。


「(席があるならの発言に対して)TOKIOがそんな甘えの場所になるなら、すぐにでもTOKIOを無くした方が良い。」


「あなた病気だよ。」


「自分が崖っぷちに立っているのではなく、既に崖から落ちている事に気付いていない。」


幼い頃から「兄ぃ」と敬愛し、慕ってきた大好きな兄貴。途中から堪えきれずに涙を流しながらもそれでも厳しい言葉を発する姿に、私は涙が止まりませんでした。



4月30日にようやく5人が集まる事が出来て、5人だけしか入れない場所での話し合いをした場での山口くんからの辞表と、TOKIOを辞めると本人からの申し入れ。

結果的に「保留」になり、辞表は代表してリーダーである茂くんが責任をもって持つ事に。

「メンバーに渡せば引き止めてくれると思ったんだろ」こんな意見を見ました。

いいえ。きっと直接社長に渡しても、4人は今のような状況になったと思います。

本当に山口くんに失望をして二度と関わりたくないという思いがあるのなら、4人に見せた辞表はそのまま受け入れられたと思うからです。

現に太一くんは「もし、彼が脱退しても僕は彼を見捨てる事が出来ない。」と言っていました。きっとそれは全員同じ気持ちだと思っています。

ただ長年やってきたからじゃない、家族や友人より長い時間共に苦楽を過ごしてきた大切な仲間だから。それがたとえ今回のような事になったとしても。

だから4人は「連帯責任」「どんな処罰でも受ける覚悟」と言ったのだと思います。



今回の会見は開くべきか、かなり悩んだそうです。これ以上被害に合われた方の事を大きくするべきではないと。だけど、やっぱりまずはしっかりと4人揃って謝る事が大切だと思い、開いたと言っていました。

「結論が出ていないのに会見するなんて意味がないじゃないか」という意見も見ました。4人もそう言われたり、批判をもらう気で臨んだんだと思います。

これはあくまでも私見で申し訳ないですが、そう言っている方々は逆に会見をしなければ、いつまで黙ってるんだとどっちみち批判すると思います。



現状出た4人の考えは、当面は4人で活動。頂いたグループやソロの仕事はプロとしてきっちりこなす。その仕事の姿を見てもらい、やっぱりTOKIOはダメだと思われたらその時は…との事。1時間半程の長い時間、最後までしっかりと応えていたと思っています。



これからどうなるのかなんていうのは、4人にも分からなければ、誰にも分かりません。一部では、どうせ事務所の力で時間がある程度経ったら山口も復帰して5人で始めるという声もありましたが、彼らはそんな甘えはしない人たちだと思っています。きっと自分たちが納得がいかなければ、たとえ事務所のお気に入りだろうと活動をしない、もしくは自ら解散を選ぶと思っています。

私が10年以上、本気で敬愛していた人たちはそういう人間だと私は信じています。



私は周りからみたら5人に対して大変甘いです。

でも、これが私の正直な気持ち全てです。

時間は絶対にかかります。解決しない可能性も十分にあります。

山口くん、まずは行動で見せて欲しい。断酒は絶対です。一生辞めてもらいたいです。何度も繰り返して周りに迷惑をかけてしまうと松岡が話していましたが、貴方なら出来ると私は信じています。もちろん4人だって信じているはずです。

頑張って、とは言いません。頑張ろう。

山口くんも、茂くんも太一くんも松岡も長瀬も。